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『活版印刷三日月堂』シリーズでおなじみの、ほしおさなえさん。文庫最新刊は『ものだま探偵団 ふしぎな声のする町で』(徳間文庫)。物に宿った魂の声を聞く少女、七子の大活躍! 解説は、私、ちばさとが心をこめて書きました。
冒険、友情、謎解き。ぜひご一読ください。
ある2年生がこんな話をしてくれました。定期テストは、最終的に満点がとれるまで、何回でも繰り返し受けられるようにすべきだ。生徒の願いは、いい点数をとることではなく、高校の学びを完璧にマスターすることだから。桜丘高校の小さな黒板。中野重治。詩「歌」より。この真っ直ぐさに打たれました。
曇り空。ときおり強い風が吹きます。桜丘高校の小さな黒板。土岐友浩。小さい頃は、「地球が、同じ場所に留まるために、風を吹かせることでバランスをとっているんだ」と思っていました。まだ見たことはないけれど、どこかに地球の手があって、風を起こしているのだ、と。風は自然界からのメッセージ。
人を指さして「あなたはこういう人だ」と決めつけるのは愚かなことです。桜丘高校の小さな黒板。小佐野彈。他の誰かに安易に決めつけられていい人は、一人もいません。人に嫌なことを言う人は、じつは自分自身に対してそれを言っているのです。生きることの痛みを知る若い歌人の歌を、すべての人に。
母の用を済ませ、急いで神保町へ。若い歌人のお祝いの会。桜丘高校の小さな黒板。宮崎駿。『本へのとびら――岩波少年文庫を語る』より。たくさんの人に「生きるに値すること」がありますように。今日は、才能の塊のような人にたくさん会いました。嫉妬しています。自分も価値ある何かを生み出します!
野球応援の練習を見ました。若さ、勢い、華やかさ。夏の香りの風のなか、シノハラ先生が、芸能プロダクションの社長のように見守っていらっしゃいました。桜丘高校の小さな黒板。山本周五郎。ジブリが映画化を考えていた、必ず泣ける小説『柳橋物語』より。始まりは心。心があれば第一歩は踏み出せる。
書店がベストセラーで埋めつくされたら、どんなに恐ろしいことでしょう。桜丘高校の小さな黒板。中山明。売れるものが最良、一番だけが正しい、という風潮は、われわれの自由を狭めると思います。二番手、三番手の良さに気づくのが文化人だと思うのです。モーツァルトにはなれない私の意見です。
先週、大学帰りの電車に、四十代の女性二人組がいた。一人が、もう一人を励まして「あんたは、あたしが持っていないものを持っている。イケメンのだんな、子ども、家、美貌。あたしなんて、フォロワーが6万人いるだけ」一瞬、耳がピクッとなった。一体、何者? 桜丘高校の小さな黒板。アリストテレス。
短歌や小説を書くようになり、自分が年をとることが、少しだけ怖くなくなりました。作品のなかでは、若い時の自分に戻れるし、憧れの人を描きながらその人とシンクロできるし、背景をきちんと描けばどんな時代の誰になることもできるのです。桜丘高校の小さな黒板。大西民子。今夜もペンをとります。