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「…………っ。 ……いいえ……すごく……素敵です…イーライ……」
「────“俺の心は此処に、置いていく”」
──────……。
「───エリィは、何度殺されればいいんですか…!!」
…けれど。 彼女が動くことは、きっともうない。
既に息のない、オリヴィア・ブラッドベリー。その子だった。
「─────ッ!」
──────暗く沈む視界の海に、呑まれる中で。
「君たちはよく似てるねぇ!!親から見捨てられて、周りから無いモノ扱いされて、虐げられて!!あぁ、前の僕みたいで虫唾が走る!! だから何かしようって?誰かのために自分の存在を認めてもらおうって奔走して?何も得られないから僕に歯向かうって? 冗談じゃないね!!」
ライクムは、おねがい、と縋るように顔を上げる。何度も泣き腫らした目から大粒の涙が溢れていた。 アシェルの視界も、ライクムの髪が滲んで見えるほど揺れていて。