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「もう誰にも兄ちゃんと私を引き裂けないから。だから、もう少し我慢してね?」
どこか恍惚とした眼差しを、兄と呼ぶ男に注ぐ
「永遠の地獄のなかで、燃え盛る煉獄の中で、一緒に眠ろう?兄ちゃんと二人なら、私はそれで良いの」
歪んでいても、狂っていても、それは心底からの愛である
その側で、ベッドに腰掛けその様子を見守る女。
捻れた角、闇色の蝙蝠の翼。論ずるまでもなく、この世ならざる存在である
「……兄ちゃん、ごめんね。辛いよね?苦しいよね?」
悲しみに顏を歪めて許しを乞う
「もう少しだから。もう少しで、私たちはずっと一緒になれるから」
一時、Numbersに身を寄せていた間に彼女は何かと世話を焼いてくれた。
想い人が見つかったのも、彼女の人脈のお陰だった
いつか恩返ししたかった。でも、もうそれは叶わない
慟哭する少年に声をかけることも出来ず、ヘイゼルは静かに泣いた。それしか、できなかった https://t.co/qzpOR4JkG1
力尽き、膝を付くスピナティオの中で、通信機が拾った絶叫にヘイゼルは一人呟く
「そりゃ、当たり前じゃん」
心底呆れた声が漏れる
「光里さんの心を丸っきり考えてないんだもん……一方通行過ぎんのよ、アンタは」 https://t.co/HAqBqP5kop
「我等、皇帝陛下の子也!陛下に仇なす者に死を!」
「我が魂は鋼鉄!我が肉体は鋼鉄!」
「悔悟せよ!死すべし貴様の明日のために!」
皇帝陛下の御為に!!
「「「Fro the EMPEROR'S!!」」」
黒い怒りに飲み込まれそうな感覚を、意思の力で振り払う
ブラッドエンジェルが、これまで無い程に
赤く、朱く、紅く、緋く輝く
「喰らえぇぇぇ!!!!」
眩い赤光を放つ鋸剣を、渾身の力を込めて振り下ろす
狙うは、脚!
「やるしか、ないよね……!」
乾坤一擲の一手、ならば十分。
瀕死の光里、幼いフリア。あの二人が死力を尽くすなら、自分がへばっててなんとする
怒れ、怒れ、怒れ。理不尽と邪悪に怒れ
されど、我を忘れてはいけない
「力を寄越せ、ご先祖!私は私だ、アンタじゃない!!」
(1/2) https://t.co/4vcEG8lmNA