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夢の中のフロリカさんのイラストまとめ


参加型一次創作。毎週金曜日22時更新。
飲み残しの紅茶みたいな女の子と優しく悲しい夢の旅へ。
これまでのお話はモーメントをご覧ください。
(描いてる人→@_himawarichan)
himawarichan.fanbox.cc

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【お知らせ】
毎週金曜日に更新していた夢の中のフロリカですが、中の人の仕事のシフトが前日まで告知されないという不安定な状態になってしまったため、計画的なストーリー制作が困難となっております。その為、しばらくの間、更新が不定期となりますので、ご了承ください。

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1羽の鳥が鉢植えに止まります。
花の中に紛れた小さな手の指先に。

「これ…多分、私のよ。」

フロリカは長すぎる右手の袖を
まくって見せました。

「前に失くしたの。」

フロリカは手首より先が
ありませんでした。

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「見つけてくれましたね。」

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石畳を弾む硬い靴音が、
夜の街を通り過ぎていきます。

ぼんやりと空を見上げて歩くフロリカは
時々、躓きそうになるので、
ルシアンはひやひやしながら
足元を照らしていました。

「星…だいぶ数えたんじゃないかしら…?」
「…うん。
一緒に数えてくれてありがとう。」

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夜道はとても暗く、
街灯の火が照らす場所にだけ
世界があるように見えました。

「本当は他を頼る気だったろ?」

ルシアンの言葉にイェルクは
「まあね」と頷きます。

1羽の鳥がフロリカの肩にとまり、
耳元で囀りました。

「これはルシアンが望んだ姿なの?」

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「迷信だと思うよ?」
「いいの。
数えてるうちに、
会える気がするから。」

それを聞くとイェルクは川を飛び越え
ふわりとフロリカの前に降り立ちました。

「本当は…」

イェルクは何か言いかけて、
頭を振りました。

「ごめんね。
でも、それなら君が会いたい人に会えるよう、僕も手伝うよ。」

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鳥たちは小さく囀りながら飛び、
フロリカはその後を追いました。

遠く微かに聞こえていた水音が、
だんだん近づいてきて、
急に視界が開けると、
川の対岸に彼は居ました。

尻尾の先を水に浸して、
ぼんやりを川の流れを
見つめていた竜は
少しして視線を上げました。

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フロリカは鳥が運んだあなたたちの言葉で、
行動や考え方が変わることがあります。
全ての言葉が運ばれるわけではありませんが、
気になることや彼女が見落としているものを
見つけたら、伝えてあげてください。

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