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鬱になると人は勝手に罪悪感を抱くそうなんですが
かつて、私、一回「誰でもいいから大量殺人して、自分も死のう」って言っちゃったことがあるんですよ
それから、ずっと罪の意識を感じてて(やってないのにね
思っただけでも罪だと思ってさ
こんな私に生きる資格なんてないんだってずっと思ってたの
クランちゃん
クランちゃんは優等生で融通が利かないのが私に似てるかなー
あと強がりさんなところ
強がって、痛いも辛いもこの人言わないの
なんなら、その体に鞭打って動いちゃう人だよ
もっと自分に優しくなってって感じかな
この子の場合は、過去に罪があると思ってるせいだけど
そうなったら困る
そうなったら困るからこそ、記憶に操られてしまうなんてことがないように彼は自分自身がやっぱり欲しいんだよ
こうやって話すとフラッシュバックで死にたくなるのに抗ってる自分にすっごく似てる気がする
私も自分が欲しい。記憶に翻弄されないちゃんとした自分が。
それは彼自身ってより、過去に存在したジェット・オルデンという同一人物みたいな人間の記憶なんだけどね
そういう自分じゃないと思っている記憶にも苛まれてるからこそ、自分を確立したい
じゃないと、自分じゃないと思っていた記憶が自分を侵食して、もしかしたら今度は別な誰かを殺すかもしれない
Divineはこの人の善と悪を暴く物語でもある
英雄は英雄であり、英雄でなかったということを知るための物語
多分、私もだけど
本当は語られるような人間じゃないし、他人が思ってるような人間じゃないし、それでも汚れてても汚くても嫌われたくないし、生きていたかった
この子はやっぱり私に近いよ
いう
世界最高の英雄が愛されたいがためだけに善行を積むってホント虚しくて悲しい
そして、その裏では悪行だってしてた
それもこれも「愛されたい」のためだよ
だからこの子は英雄じゃない
でも……、愛をもらえない子供が愛されたくて愛されたくて行ったこれらの罪を裁ける人間なんているのかな
たぶん、だから早く私に善人面をやめさせたかったんだろうと今なら思います
でもそのことに当時気付けなかったごめんね
沙由は私にとって、怖い存在だったけど、今となっては一番私に寄り添ってくれていた子なのだと思っています
作中では敵だけど、いてくれることに意味がある子です
毎朝怖くて飛び起きていました。
自分に殺される怖い夢。それをどうにかして、彼女をなだめなくてはと思ったのが、Divineを作ったきっかけだったんです。
でも、彼女はずっと私の代わりに怒ってくれていただけだったんですよね
このまま生きたらお前はもっと苦しむぞって
そのくらい当時の私は由紀みたいに自分が白で善であることを信じて疑ってなかったからです。
でも、きっと心の底ではそうやって嘘をつきながら生きてる私を許せない私がふつふつと怒りながらいたんだと思います。
それが夢で出てきた私自身だったんでしょう。
あんまりにも殺しに来られるもので、
沙由っち
海月沙由でみつきさゆ
くらげのようにふわふわしてて毒を持ってて、砂のようにさらさらとつかみどころがない、捉えることなんてできない
要は自由になりたかった私自身なんです
沙由が生まれたことでDivineという物語はできました