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「(煙草の煙をぷかりと浮かせる)……世界がどうなったのかがよくわからないまま、ハーブ農家として過ごしてしまったな。私の名はキリル・シューキン。モスクワ国立農業大学宇宙園芸部出身だったのだが、まあ諸々の事情があって異世界で農業をしていた。その後は知らんよ」
「いや、割愛するなよ。僕はマック・ウィンドロイド。サンフランシスコ工科大学の元研究員で今は保守エンジニアとかクソみたいな仕事をやってるよ。礼と共にWT0リンク・ブレイヴ出身だねえ。僕も混沌にお呼ばれしたら現地の可愛い女の子をいっぱい引っ掛けたかったな、HAHAHA!」
「小僮は割愛だ。見ても見苦しかろう。私の名前は灯永礼。0と1のみで形作られるセル・オートマトン的宇宙に浮かぶ封建的社会の貴族階級出身だ。趣味は歌うこと。これでもネットアイドルとして活躍していたのだよ。ディープウェブの世界のみではあったがね」
「……え、私?私も紹介するの……?……WT11、グロリアスドライヴのPC、エーファ・グライナーよ。さっきの女とは……まあ、別人。特に今は動いてはいないわね……。地球が大変らしいけど……私にとっては今の安寧の生活のほうが大事だもの……」
「どばるだーん!このアカウントと言えば実は私だったりするって人のほうが多いんじゃないかしら!私はエヴァ・グライナー!WT9のELYSIONのPCよ!冒涜系幼女とか言われてたのよ、シャイセ!」