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本当に幸せそうな顔で、指輪を優しく撫でながらもう戻ってこない二人の思い出を話していたのだ。
それを遠くから眺めてるもう一人の僕は、電源を無理矢理落とされたモニターみたいに視界も、意識もブツ切りになった。けれど、今凄く嬉しいんだ。
手を見ると、僕を痛めつけていたのは握り拳じゃなくて、肉切り包丁だった。
「わたし、は……智由里じゃ、ないのに……」
「ここはこうで……それでここでターン!あははっ」 「ねこくん、楽しい?」 「うん!今、僕すっごい楽しい!」
「あたし、ね……ここるのこと、だいすき、だよ」 「ふふ、ここるも、だよ」
「コッ、ココルに痛いことしないで……!」
ダミアンだ。彼はまだ昼間だというのに酒の入ったグラスを片手にし、もう片方の手で煙草を吸っている。
そう確信して、床にへたり込んだ。
「ふふ、それじゃ、まだご飯の時にね」 「……うん」