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歳を取ったので、本気出すまでに長い助走が必要になった。 高揚力装置のない、固定ピッチプロペラの高速水上機が延々滑走するように。
水面を叩きかねないプロペラ、クラッチによる動力切替の困難さ、滑走時に飛沫で周囲が全く見えなくなる欠点を、ジェット時代のシーダートは克服したけど、200km/hを超える速度で水面に降りるなんて、命がいくつ有っても足りない気がする。
DB603の側面と冷却系統。冷却水出口に渦巻き式遠心蒸気分離器「Dampfluftabscheider」がある。