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第十九章 「111・112」更新。
▶︎帝国の花嫁は夢を見る
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俯いていたスーがゆっくりと顔をあげた。
光の加減なのか、鮮やかな赤い瞳が暗くくすんで見える。赤というよりは黒目に近い。
彼女の一文字に引き結ばれていた唇が動く。
「皇太子殿下は……」
第十九章 「108」更新。
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「わかりやすく言えば麻薬ような物ですね。暗示よりも高次に発達した技術で、強烈な依存性を発揮する。僕達は麗眼布という強力な麻薬を与えられているようなものです。それが思想抑制を永きにわたって可能にしてきた」