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このインフェルノは今までとあまりにも違いすぎる、イレギュラーだ。
もしくはインフェルノをこうさせるアカツキの方がイレギュラーなのか――
オボロヅキ(いや、今は奴を倒すことが最優先だ…!)
アカツキと鍔迫り合いをするインフェルノを背後から斬りつけようとするオボロヅキ。
アカツキ「くっ!」
アカツキは咄嗟に刀を盾にして、インフェルノの攻撃を受け止めた。
鈍い衝撃音が鼓膜を震わせる。
“絶対に殺す…お前は、お前だけは絶対に…!”
アカツキ「は…?」
衝撃音に混じり、妙な声が脳裏で響く。
アカツキ(こんな時に、また幻聴か…?)
#ソウルキャリバー6
アストラルホール発生地点――
魔物を倒しながら進み、アカツキとオボロヅキは頂上へと辿り着いた。
アストラルホールの近くにはインフェルノが佇んでいる。
アカツキ「あいつを倒さないとアストラルホールに近づけないんだな?」
オボロヅキ「ああ、奴は番人だからな」
緩む頬を隠しつつ、オボロヅキは武器を手に取った。
アカツキ「…何処に行くんだ?」
オボロヅキ「アストラルホールに決まっているだろう。私はメシアだからな…あれを消すのは私の使命だ…………お前はこれからどうするんだ?」
オボロヅキ「…私はお前の遠回りな自殺に使われた訳か。お前にも家族や友がいるだろう。お前が死んで悲しむ者がいるだろう。お前が己を犠牲に助けた者も気を病むだろう。お前の自殺のせいで心に傷を負う者がいる。その事に何も思わないのか」
思わず熱くなってしまったのは、彼が彼女に似ているからか
そんな彼を見ていると、ふと脇腹の辺りに血の染みがある事にオボロヅキは気づいた
オボロヅキ「その傷は?」
アカツキ「ああ…アンタを襲っていた魔物にやられた傷だ」
オボロヅキ「インフェルノに!?」
インフェルノに傷をつけられれば、傷口に邪気が染み込んであっという間に魔物化だ
普通なら
改めて己の体を見やる。
傷だらけではあるが痛みは引いている。
アカツキが手当てまでしてくれたのだ。
この辺りに生えている薬草は、すり潰して傷口に塗れば細胞の修復を促進してくれる。
しかし、今朝から不思議と目を引いて仕方なかった相手が命の恩人とは奇妙な縁である。
#ソウルキャリバー6
オリジナルストーリー:BREAK OF DAWN
アカツキ編:3-5
気がついた時、オボロヅキは暗闇に包まれた空間にいた。
どうすれば良いか分からず、前へ歩みを進めていく。
一歩、また一歩進むたびに煩わしい声が聞こえてくる。
それを見届けたラオロウはインフェルノの動向に気をつけながら、この場から走り去っていった
インフェルノはアカツキ達もラオロウも追いかけず、その場に佇んでいる
インフェルノはアストラルホールの守護者だ
それ故アストラルホールから離れる事は出来ない
獲物を逃し、悔しそうに拳を握った