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「アッコさんそこの網とって」 「よっしゃまかせろ」 しばしの格闘の末、ついに獲物は陸に揚がった。鮮やかなピンクのラインが入ったニジマスだった。成魚としては小ぶりだが礼にとっては空前の大物だった。網の中でもなお激しく跳ねている。
「こ…こんちは」 女性は立ち上がると、ぎこちない笑みで手を振りながら礼に話しかけてきた。 「こんちは」 そっけなく答える礼。この人が変質者だった場合、釣り道具は捨てて走って逃げよう。距離をとって携帯電話で通報だ。
オリキャラです。 #メガネの日 #眼鏡の日 #Cinema4D
小説「時空の川の魚釣り」
小説「時空の川の魚釣り」より