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最近読んで面白かった本。眉村卓著/日下三蔵編『仕事ください』(竹書房文庫)。初期作品の再編集短編集。閉塞の日常から異領域へずれていく展開が多いが、アイデアやシチュエーションはさまざま。猫SF「ピーや」の独特の情緒性が忘れがたい。
高島雄哉『青い砂漠のエチカ』(星海社)読了。感染症が蔓延し、仮想現実が普及したのちの日常を舞台にした青春小説。シビアな死生観と甘酸っぱい情感が同居している。そして、なによりも「SF考証」が主題なのだ(驚いたことにSF考証と恋愛は相即的なのだ)。うーん、そうきたか!
眉村卓『静かな終末』(竹書房文庫)読了。単行本未収録を中心とした、50篇のショートショート。落ち穂拾いと思いきや、〈NULL〉初出の「傾斜の中で」が傑作でビックリ。プロレタリア文学を振りきって不条理SFになっている。現代ならば北野勇作か酉島伝法が書きそうな感覚。
武田綾乃『君と漕ぐ2―ながとろ高校カヌー部と強敵たち―』(新潮文庫nex)読了。『響け!ユーフォニアム』シリーズが群像劇なのに対し、こちらはカヌー部4人の関係が、きわめて動的に(ときにあやういバランスで、ときに甘やかに切なく)描きだされる。そして、この2巻目は個性派ライバルが続々登場。
今日は、夫婦で『劇場版 響け!ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~』を観てきました。どの登場人物も、個性・魅力がワンランクもツーランクもアップしておりますなあ。とりわけ優子と夏紀が。