木材さんのイラストまとめ

『Tropic of Cancer』見た。
医師が開発した新型の催淫薬をめぐって次々と起こる殺人を描いたジャーロなのだが、ハイチを舞台に現地の風俗をカメラに収め、さらにブードゥーの儀式やサイケデリックな幻覚を混ぜ合わせることで、このジャンルの中でもかなりユニークな味わいの作品になっていた。

『パペットマスター3』見た。これは結構好きだ。
秘薬を悪用しようとするナチスVS復讐に燃えるトゥーロンとパペットたち。
個性豊かなパペットたちを、ナチスの迫害を受けた者たちの生きる意志と怨念によって動くものとしたことで、彼らにまさしく”魂”を入れた作品であったと感じた。

「ACID BATH」見た。
人を殺しては酸にぶち込むのが好きな殺人鬼の話に、裏社会の抗争が絡む物語。
曲を爆音で流しながら、バチバチにカットを割り、顔のドアップや記録映像さえも差し込んでしまうトリップ映像のようなシーンの数々が印象的。
人が溶けたり、ド派手なアクションもある楽しい映画です。

「序曲・13日の金曜日」見た。
これは凄い映画。ジェフ・リーバーマン恐るべし。
原題は”Just Before Dawn”で、13金とは全く関係のない作品。
山にキャンプに出かけた若者たちに襲いかかる恐怖を描いたホラーだが、抑えた演出でジワジワと彼らが追い詰められていく緊迫感を作っているのが素晴らしい。

「殺走！鉄人ランナー」を見て、見返したくなった「脱出」。
何度見てもめちゃくちゃ厭な映画ですな。
文明社会の道理が全く通用しない世界では、文明人は”野蛮”にならなければ生き残れない。
そしてその経験は、決して無かったことにはできず、彼らの人生を決定的に変えてしまう。
傑作田舎ホラー！

「戦慄！2Aの女」見た。
拘置所から出てきた女は親切な老婦から部屋を借りることに。しかし、その2Aの部屋には血に飢えたカルト集団の影が。
真紅のマスクとマントに身を包んだ殺人者が印象的なジャーロ。
カルト集団から逃げ出した少女が思い出す儀式殺人の光景は、悪夢的で恐ろしい。

「MY DEAR KILLER」見た。
ショベルカーで首チョンパされた保険屋の男、その裏にはかつて起こったおぞましい誘拐事件の謎が潜んでいた。
かなり入り組んだ話なので、着いていくのに苦労したが、徐々に全貌が明らかになっていく楽しさがあり、ミステリーとして良く出来ていたんじゃないかと思う。