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激しい頭痛に襲われ、ふと棚で見た痛み止めを思い出し、それを飲めば治るのではないかと考えた。しかし、薬が置いてあったエントランスに向かおうとするもあまりにも激しい頭痛の為膝を着いてしまう。
家にも学校にも行きたくないなら着いてきて、と屋敷に連れて来てくれた。
どうして今まで忘れていたのだろうか。
「そっか……そうだった……ヘーゼル、おまえは今も昔も優しかったんだね……」
「リューの名前……」
「?難しい文字ばっかり……リューがどうしたの?」
「リューの…身元引受け人…。これは孤児院の讓渡書類か。ふうん。」
肩越しに覗き込むムイの髪の毛が邪魔で読みにくく押し退ける。他の子の名前は無いか探して見るもリューの名前が書いてある書類しかなかった。
床に本と薬を広げ見比べた。薬は先程ヘーゼルが手渡してきたMDMAと痛み止めのような薬だと言うことが分かる。どうやらこの2種類しかないようだ。
「……あれ?…なんかもっといっぱい種類あると思ってた。痛み止めだけ?MDMAは怪しさしかないけど痛み止めなら飲んでも大丈夫な気がする。」
目の前の高い壁を見据える。
「……高いね 気持ちが悪いくらい。」
「そうだね…首が痛くなっちゃいそう。この向こうがみんなの言う外、ってとこに繋がってるのかな」
「うん。ここの先がきっと外なんだ。」
さらに森を進むと、洞窟があった。
昼間というのにも関わらず、その周辺はとても暗く不気味な雰囲気を感じる。
「あっ?いきなり視界が暗くなりましたね…エスタさん、ちゃんといますか…?」
「…うん、いる。あの、離れないでね」