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◕ 月光のような銀髪を水中に揺蕩わせ、青で満ちたこの空間でも一際目立つ青を煌めかせて。館内にいるどの魚よりも麗しく、速く。ネロはすいすいと水没した館内を進みます。
◕ ネロはそっと泡沫さんの手に自らの手を重ねます。其処から伝わる彼女の体温は、少しだけ泡沫さんよりは冷たいけれど、されど人間の温かみであると感じるでしょう。涙ぐむ泡沫さんに、ネロは再び笑います。
◕ それらは人間から神ではなく、人間から人間に。「彩華」ではなく、敵であれど仲間であった「蓮華彩人」に向けての言葉。自らの大切な物を奪った人間への怒りであり、彼もまた自分達の大切な物であったという証明のような言葉。
◕ 硝子片が胸に突き刺さったまま、首を大きく切り裂かれて。そして、肌には大量の蚯蚓脹れが浮かび、あまり綺麗であるとは言えない姿になってしまった辻花崗はゆり、