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妖しさと美しさを持った少年は気怠げに窓辺に腰かけていた。色白の肌に赤い爪紅が映える。紫の瞳は何を見ているのか、口元に笑みを浮かべている。黒髪を耳にかけて見える、金のタッセルのついた耳飾りが揺れている。揃いの飾りがついた黒い扇子を片手に開き持ち、その少年の往く先は何処なのか。