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冬の夜は
遠い空の上で
疲れた翼をたたんで
天使が横たわる
柔らかな雲のベッドに
潜り込み
星々が奏でる音楽に
耳を傾けて
夏の日
アルプスの山野に垣間見た
美しい羊飼いの青年の
ことなど思い出し
真っ白なノートに
終わりのない詩(うた)を綴ると
言葉はやがて雪になって
下界に舞い降ります
寂寞と広がる
わたしの大地に
あなたは
春の雨のように
やってくる
ビーズの衣を翻し
傷みを包む眼差しで
ゆっくりと
こちらに向かって
歩いてくる
渇いた唇を濡らし
眠っていた瞳を目覚めさせ
しっとりとした
やわらかな手で
わたしの手を取り
立ち上がらせる