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ファムと運命についての考察(後編)
ファムファタールについては前に話しましたが、
「ファタール」そのもだと「運命」を示すんですね。
「ファタール」と言えば、白雪姫。
ファムがモリガンと同化したように、
未来で髪が白い「魔女」となるのも、似ていますね。
その場合、白雪姫はエレナ。
お姫様が、いつか毒の林檎の王妃になってしまうように、
例えば、どこかでは。
役目を終えた灰かぶりの姫が、彼女自身を導く妖精になったり、
姫を守った王子が、死してなお、小人として姫を見守る……
そんな世界が、物語が。どこかにあるのかもしれない。
「……今日はどのお話を始めようか、クリック?」
「クラック!……おじいさま、今日もアリスがいい!」
――
ちょっと複雑な気分になりながらも、かつての仲間や、日々ドロテアさんの面影が濃くなっていくレイナを、ボロボロになりながら育てるヴィルヘルムを妄想……
【シャドウ・ジャンヌ】
命を落とした英雄の代役は、
戦いを知らぬ無垢な少女。
傷も死も知らぬ彼女はただ、
自らの運命を拒絶する。
争いたくなかった、死にたくなかった。
降りかかる火の粉を払っただけだった。
そんな彼女の目の前に広がるのは、
……壊れた世界、だけだった。
えーと今日は……
チェシャ猫のようにニシシと笑って、
三月のウサギのように気を狂わせて、
帽子屋のように気が狂っていて、
飼い猫で、眠ってて、代用で、女王様なんですか……!?
……む、む、無理ですーー~~!?