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poemonochrome < 68 >
「微睡む」
午後の浅瀬に
迷い込んだ意識は
覚醒の陸にも
這い上がらず
内省の海にも
入り浸らず
降り注ぐ光の中で
夢と現の境い目で
ふゆりふゆり
うらりうらり
たゆたう
*
poemonochrome < 25 >
「朝、七月」
吹き上がる
浜木綿の花
いってきますは
水蒸気の後味
遠い記憶の
むず痒い断片のような
ヤマトシジミ
横目で見過ごしながら
歩き出す
*
poemonochrome < 2 >
「共鳴」
君が見ている「はっぱ」と
僕が見ている「はっぱ」は
おそらく違う
でも
君の世界の「はっぱ」と
僕の世界の「はっぱ」が
ほどよく重なり合う時
君は微笑み
僕も微笑む