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②
口に手をあてもう戻れよと言いかけて口をつぐんだ 失いそうで
気がつけば裾もまくらず足うらがやけどしそうな砂を蹴ってた
振り向かずときによろける強がりのきみの手のひらこわばっている
「来てくれた」白い歯こぼれここに来た意味を見つけてそっととけだす
#楽詩 絵・甲斐千鶴
「最後の夏休み」①全8首
夏列車乗り継ぎながら海に来た終業式のすぐあとのこと
「つまんない」あとさきばかり考えるぼくを見透かしきみは裸足に
濡れるのをためらうぼくをよそにしてざぶざぶ波をきみは踏みだす
もしかして引き返さないと思わせるそんな背中が少し恐くて
#楽詩 絵・甲斐千鶴