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これはてずかくんのらくがき
10年後のリョ塚ちゃん(糖度高め)
#nin_draw 不運にも負けず
雑渡は部下を助けた直後に戻り、その後3年間の療養をしタソガレドキ忍軍忍組頭となった。雑渡が室町時代の伊作を見つけるのはそのまた3年後。 伊作は6年生の秋のはじめへと飛ばされた。忍術学園へと帰還した伊作は火傷の薬を調合し始める。次に雑渡と再会したときに、愛していると告げる為に。 完
遠くから4歳の伊佐と、15歳の雑渡と伊作が歩いてくる。 28歳の雑渡と16歳の伊作は互いの身体をきつく抱きしめあっていた。 そしてあの時と同じ爆発が起こる。タイムスリップの途中、時空の狭間でお互いの手を離した。 そうしてそれぞれの自分の室町時代へと戻った。
そして4歳の伊佐は子供の頃の自分だった。 ガス爆発でのタイムスリップ時に時空の中ではぐれ、辿り着いた先で善法寺という寺の和尚に拾われ孤児となった。そういえば昔和尚は「お前は拾った時に、不思議な着物を着ていた」と言っていた。 自分は現代からタイムスリップしたあの伊佐だったのだ。
飛ばされた先は、一番最初に14歳の雑渡と伊佐が辿り着いた時代の河川敷だった。救急車で運ばれた雑渡は火傷の治療を受ける。火傷を負う前に駆けつけられなかった事を悔やむ伊作。生きている事に感謝する雑渡。二人は不器用ながらもお互いの気持ちを通じ合わせ、そして現代で生きて行く事を決めた。
すると次の瞬間、目の前に伊作が飛び込んできた。 12年前に一緒にタイムスリップした15歳の伊作である。あの時、雑渡と手を離したことにより時空のズレが生じ、伊作は雑渡が辿り着いた室町の12年後へと飛ばされていた。伊作は火傷を負った雑渡を抱え、再度現代へとタイムスリップするのであった。
時は流れ12年後、27歳の雑渡は落城した敵軍の城で負傷した部下を抱えていた。辺り一面を覆う炎の中、勢いがある火柱を身に受け抱えていた部下を山本陣内に渡す。身を炎に焼かれながら、雑渡は自分の命が尽きることを覚悟した。
飛んだ先は元居た14歳の自分が消えた時代のタソガレドキの里だった。雑渡が消えて1年が経っていたが、そこには伊作も伊佐もいなかった。15歳の雑渡しか辿りつかなかったのである。喪失に痛む胸を抑え、雑渡はタソガレドキ忍軍に入り、後に狼隊小頭となるのであった。 つづく。