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「サラの鍵」を観ました。
1942年、パリでフランス警察によるユダヤ人一斉検挙があった日。
10歳のユダヤ人の少女サラは、とっさに弟を戸棚に隠し鍵をかけた。
そして2009年、ある古いアパートを譲り受けたジャーナリストが閉ざされた無数の思い出を探し始める。
アンノウン・ソルジャー
1939年〜1945年のフィンランドとソ連の戦争のうち、継続戦争(41年〜44年)を描いた作品。
1989年公開のTalvisotaの続き、というような感じで見られた。個々の心情や、行動理由を明確にしつつ、ラストに向けてそれらが一つずつ打ち壊されていく虚無感…。
アメリカの家族の形…そういうのがいくつもあった。なかでも印象的だったのは、退役軍人で寂しい荒野に2人きりで住んでるマイクとダラス。お互い家族はいる、あるいはいたはずなのに帰れない理由。目の当たりにしたそれぞれの姿の背景を考えた時、浮き彫りになる事実があった。
「荒野にて」
天涯孤独になった少年チャーリーは、殺処分の決まった競走馬と荒野へ旅に出る。
長い道のりで何かを学び成長するでもなく、ただ痛みとともに進む。そのリアルな手触りにはっとさせられる。
こういう作品が観たかったんだと思った。
「観光」
日常のふとした切なさや寂しさをこれほど繊細に描写できるだなんて。
知らなかった世界の温度をすぐそばで感じた。どの短編もラストにかけて視界がこじ開けられていく感覚に鳥肌が立つ、何度も読み返したい一冊です。
まだ、自分がタイのどこかに佇んでいるような不思議な感覚…