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『ヴィーナスの誕生』1974
ウィーン幻想派の代表的画家エルンスト・フックスが描いた美の女神。神秘的な月光に洗われて、膣型の不思議な洞よりヴィーナスが立ち現れる。昼のイメージが強いモチーフだが、描かれてみると夜がよく似合う。日本美学研究所収蔵。
ヴェールに覆われた人間は美しい。この紗(うすぎぬ)は想像力の触媒である。想像力は対象との「距離」があってはじめて駆動される。触媒で力を得た想像力が、その内にある身体の熱と量をスキャンするのだ。花嫁のヴェールを上げる行為は「距離」の裂帛であり、バタイユ的な禁止の侵犯と言えるだろう。
『POSTURES』
空中に幻想的なポーズを留めるチューリップ。針金の無機的な直線に支えられ、植物の有機的な曲線美が限界まで解放される。バレエのパ・ド・ドゥにも似たエレガンス。スウェーデンの写真家Carl Kleinerの作品。
轡をはめられ、鞭打たれ、醜態を晒す大哲学者アリストテレス。男性優位論者としての知の巨人を、高級娼婦フィリスが馬乗りにする。13世紀に「美に屈服した知」として寓話化され人気を博した。宗教的権威を屈服させるルネサンス的「人間讃美」も萌す。
「42 Butterflies of North America」
北米に生息する42種の蝶の標本GIF。見つめていると甘い陶酔に浸れる。分子生物学を専門に学んだデザイナーEleanor Lutzの作品。
『ローラ』アンリ・ジェルベクス,1878
遊蕩の末に破産した青年ローラ。自殺の前夜、幼く貧しい娼婦と過ごし、二人は束の間の愛を知る。不道徳としてサロンに出品を拒否されたが、画商が引き取って店に置くと、三ヶ月も観客の列が途絶えなかった。
@HIROCKABILLY1 こちらが元ネタの『All Is Vanity』1892
化粧台に向き合う女性が髑髏のイメージとダブって見えます。タイトルの意味は聖書の文言で『一切は虚しい』、ゆえに信仰を持ちなさいという教訓に繋がります。