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<0367 キ…> 狂気の山脈にて
1931年に執筆されたH.P.ラブクラフトの幻想怪奇小説。「クトゥルフ神話」の歴史が最も濃密度に描かれた長編作。南極大陸に存在する「狂気山脈」で超古代の高度に進化した生物の化石が発掘される。その姿は『ネクロノミコン』に記された「古のもの」を連想させた…
<0359 …クビ> 大首
鳥山石燕の妖怪画集『今昔画図続百鬼』に描かれた、雨の夜空に現れるお歯黒をつけた巨大な女の顔だけの妖怪。江戸時代の怪談や随筆等によく登場する。現代では1968年の大映映画『妖怪百物語』の中で、悪人どもを見下ろして嘲笑するその映像のインパクトが凄かった。
<0349 ゲ…> ゲヘナ
片桐裕司監督の2016年日米合作ホラー映画『ゲヘナ~死の生ける場所』のキーワード。“ゲヘナ”とは、呪われた場所のことでキリスト教では“地獄”を指す。サイパン島のリゾートホテル建設予定現場に訪れた男女が旧・日本軍の地下壕の中で体験する古代の伝説にまつわる恐怖。
<0335 ズ…> ずんべら坊
目鼻口の無い顔をした人型妖怪「のっぺらぼう」の異称。ずんべら坊に遭った者が、知人宅へ駆け込むと、その知人もまたずんべら坊だったという津軽弘前の怪談がある。明智光秀が丹波の八上城を攻めた時に焼き討ちした松林寺跡に娘の姿をした化け蛇として出現した記録もある。
<0243 モ…> モズマ
イギリスの裏返し妖怪。昼は普通の人間の姿だが夜が来ると体内の内臓を吐き出して裏返った姿となり、人間の脳味噌を吸い取る。実は前衛科学評論家・斎藤守弘氏による秀逸な創作妖怪。『ジャガーバックス 世界妖怪図鑑』における石原豪人氏のイラスト(右)の印象も強烈。
<0221 シ…> シェラ・デ・コブレの幽霊
1964年にCBS新企画番組パイロット版として制作されたが、怖過ぎるということでお蔵入りになり海外に貸し出され、日本では「日曜洋画劇場」で1度だけ放映された伝説的ホラー映画。後のJホラーにも影響を与えた。グロテスクな幽霊のメイクは今見ても恐ろしい。
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沖田瑞穂さんの『怖い女』を読んでいます。「怪談、ホラー、都市伝説の女の神話学」。心霊現象に現れる怖い存在は圧倒的に女性の姿をしたものが多いのはなぜだろうと思っていたのですが、この本ではそういう"怖い女性"を民俗/神話心理学的な視点から分析していて、とてもわかりやすく面白い。
<0186 ウ…> 馬の足
福岡県の各地の夜道に出現した妖怪。木の枝に馬の足だけがぶら下がった姿で、不用意に近づくと蹴り飛ばされてしまう。福岡県久留米市では、狸が約3メートルの馬の足をぶら下げて通行人を化かしたともいう。馬の首がぶら下がるという妖怪も鹿児島県や岡山県に出没している。
<0182 ヨ…> ヨグ=ソトース
クトゥルフ神話『ダニッチの怪』『銀の鍵の門を越えて』など/定形を持たず、時空の制限を一切受けない最強の超越的神性。過去・現在・未来、全存在(旧支配者や「外なる神」さえ)をも含有しており、かつあらゆる時間・空間と共に存在している。