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「やれやれ、円卓の騎士中隊の名を出しても相手方は聞いてはくれないか。…千鶴くん、ちょっと脅かしてやったらどうだい?」 「天津甕星を?少しやりすぎでは…?」 「向こうの行動がやりすぎなんだ、サブライムの出撃準備は出来てるから、甲板で狙撃、頼んだよ」 「相変わらずですね…分かりました」 https://t.co/SozrberQ5z
そして時は過ぎてゆく。 来るべき戦いに備え、彼らも士気を高めてゆくのであった。 翌日、ラーティオとジルベスタが仲良く食堂で食事をしていたのを見てホッとするボイルとレンフィアであった。
「と言うか大佐、奥様いますよね?」 「それ以前の問題です、俺は男ですよ!」 ブリーフィングルームが騒がしくなる。 「やれやれ、全くいつみても騒がしいねぇ」 「でもいーじゃんヤマト兄、ギスギスしてるよりよっぽどいいよ」 「レイカ、僕は仮にも司令なんだからもうちょっと言葉遣いをだね…」
「だがまぁ…流石にお家の没落が掛かってたんだ。少々過激な手を取ってしまったなと思うよ」 「でも、結果的に天夜の目論見を阻止出来ましたし…また何かあったら言ってくださいね?」 「ありがとう、ボイル君は優しいなぁ…嫁にしたい…」 「何言ってるんですか!」 「そ、そうです!あげません!」
「…分かってるわよ、そのくらい」 ブリーフィングルームを出るラティ。 それを追いかけようとするボイルだが、レンに止められる。 「大丈夫よ、ラティちゃんも本気で怒ってる訳じゃないから」 「だけど…」 「そうそう、彼女なりの気持ちの整理だろうね。あー…痛い…。」 涙を浮かべ頬を擦るジル。
「ジル大佐!隊長、いくらなんでも…」 「いや、いいんだ千鶴君。…ラティ君、僕からも一つだけ言わせてもらうよ」 「…何よ」 「レンフィア君との件もそうだが、ボイル君はもう大人なんだ。君が思っているよりずっとね。今回の件も、彼なら何とか出来ると思って頼んだと言う事は言っておくよ。」
「そして、そうでもしないと倒せない相手だった。汚い手を使ったことは重々承知さ」 「なるほどね、よく分かったわ。」 ラティがジルに歩み寄り、一発頬を張る。 パァンッ!と言う大きい音が響いた。 「姉さん!?」 「…今回はこれ位にしておいてあげるわ」 「随分優しいんだな、君は」
「ラティ君、君にとっては可愛い弟君かもしれないけど、彼も今や要人なんだ。もちろん君たちもそうだけどね」 「それが何よ!」 「大佐殿、落ち着いて下さい。…言い方は悪いですが、最悪捕まっても人質交換の駒とも使える、ジョーカーってやつですね?」 「散々な言い様だな、ブレイド…」
「まぁ君なら仮に捕まったとしても、危害は加えてこないだろうとも思ったが…おっと。」 ラティの視線を感じ、口を噤む 「つまり、捕まるのを前提で囮に使ったって事…最低のクソヤローね、あんたは。」 「ちょっと、ラティちゃん…!」 場の空気が一気に凍る。 だが、それに怯むジルではなかった。
ジルベスタが満面の笑みを浮かべる。 「本当に助かったよ、特にボイル君は予想以上に有益な情報を持って来てくれた。有効に使わせてもらうよ」 「いえ、こちらこそご心配をおかけして申し訳ありませんでした」 「ははは、僕はそんなに心配はしてなかったけどね。」 「そうなんですか!?ひどいなぁ」