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経験豊富でそれだけ鼻が利いていると鑑識の要だ。大打の2期年上で港町署への配属は6年前だ。実力派だが髪はボサボサで、決して身なりに気を使っているとは言い難い。外見とは裏腹に鑑識課の中で観察力、洞察力はピカイチの存在だ。
捜査一課の自分のデスクのイスに座って、退屈そうにインターネットの驚異の画像を見ていた大打に声がかかった。鑑識課が呼んでいるらしい。
「検死の結果が出たんだって……」
「おい、それよりも大事件だ。熊本で檻を破ったライオンが、
第一章 港町署 鑑識課
大打撃は港町警察署捜査2課の刑事だ。姓は大打、名前は撃と一文字だ。
ここ港町警察署で彼は、捜査2課は主に殺人事件を担当している。年齢は37歳、キャリアではない。完全現場叩き上げの筋金入りのデカだ。