ジブリにも訪れる冬
魔女の宅急便でウルスラの「そういう時はジタバタするしかないよ。描いて、描いて、描きまくる」「描くのをやめる。散歩したり、景色を見たり、昼寝したり、何もしない。そのうちに急に描きたくなるんだよ」という台詞が聴きたいが為に、何度もこの作品を観ているといっても過言ではない
「きれい。マスクをしなければ、５分で肺が腐ってしまう死の森なのに」そう言って、腐海の森の中でムシゴヤシが飛ばす午後の胞子を眺めてるナウシカの場面に見惚れてしまう。触れてはいけないもの、足を踏み入れてはいけないところの側って、どうしてこうも美しく心が落ちつくんだろう..........
千と千尋の神隠し、茜色に染まってく六番目の駅と上映後の虚無感が溶けるように混ざり合い、映画とこの世界さえぼんやりさせる。心のずっとふかいところに閉まって置いたはずのものと、また出会えたような気持ち。銭婆の「一度あったことは忘れないものさ…思い出せないだけで」の台詞が離れてくれない
誰かの幸せは誰かの犠牲の上で成り立っていることが当たり前の世の中で帆高の行動は絶対に忘れたくない。誰かの痛みをわかってあげることは大切だけど、誰かの期待や我慢や価値観に必要以上に自分を犠牲にすることなんてないんだ。RADWIMPSと三浦透子さんの美しい歌声と言の葉に自然と涙がこぼれ落ちた
