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街中を鈍くひかり川は流れ
晩夏の腕や胴も流れてゆく
電車は行く 鉄橋を渡り
埃にまみれた街を引き裂いて進む
際限なく繰り返される日々
昨日も 一昨日もこうして過ぎて行った
ああ なんということ
人生の半ば以上を通り過ぎた
幼い胸に耳をあて
潮騒を聴く
血の鉄道を走る列車の音
あなたの街に
雨が降る
天から落ちてくる雨粒
地から湧き上がる歓喜の歌
川のせせらぎ
樹々の騒めき
鳥がいっせいに羽ばたいた
犬の遠吠え
雷鳴
音に満ち溢れている
ここで あそこで
世界中の窓から聴く
叫びと囁き
空からは
水 食物 光
日々の暮らしに必要なこまごまとしたもの
静かに育ちつつあるものの糧となる
あらゆるものが降り
その水を飲み
身体を洗った
ときには上を見て口を開けた
そこにいた
そこにいる