うーちゃん
消え入りそうな記憶で少女は優しかったおばあちゃんの事を思い出しました。今のお母さんとは違う、本当のおばあさんです。 「星を見てごらん、あれが私達の命の輝きなの。だからつらくなったら、空をみて。あなたの大好きな人達がそこから応援してるよ。」
「あれ・・・・くらいよ、マッチ、はやくマッチしなきゃ・・・」 少女の手元には使用済みのマッチ。視界には暗闇だけでした。もう何も見えないのです
少女はそのしっとりかつもっちりとした肌の質感と体温に夢中になり、何度も何度も、マッチしました。
少女が再びマッチを使うと、またあの部屋に戻ることができました。ああ、なんてやわらかい、なんてあたたかいのでしょう・・・
寒すぎてこのままではしんでしまうわ！そういって少女はマッチを取り出しました。
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