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時は否応なく進んでいき、いつか必ず変化の瞬間が訪れる。 「せめてその時、悔いが残りませんように……」 一言だけ空へ祈り、私は歩き出した。(了)
「うん!でも、はしゃいでたら、二人で池におちちゃった」 「えっ!だ、大丈夫だった?」 「全然平気!でも、辰兄にすっごく怒られてたよ。宝兄が」(七)
けれど、その空気はすぐに祭りの雰囲気にかき消された。 「もう、何言ってるんですか」 いつもの冗談と捉えられたようで、七緒ちゃんは頬を染めながらもくすくすと笑った。 僕も特に否定せず、黙って一緒に笑った。(八)
僕の袖を引き、七緒ちゃんが興奮した様子で御輿を指し示す。 (ああ、可愛いな) 僕としては、このままはしゃぐ彼女を眺めている方が楽しい。 けれど二人でこの場の雰囲気を楽しむのもやっぱり捨てがたいので、一緒に御輿を眺めることにした。(二)
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けれど、その足取りは突然遅くなった。 「……でも、なんだか寂しいな」 ぽつりと落ちた言葉に、俺は隣を見る。 「前に住んでいたところと、お祭りの雰囲気が似ててね。懐かしくて、楽しかったから……」 まるで言い訳のように七緒が言う。(四)
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(……どうせなら、手を繋ごうって言えば良かった) 一瞬そんな考えが頭をよぎる。けれど、今更手を繋ごうなんて言えるはずもなく、結局そのまま歩き出す。 七緒に掴まれた袖からオレの手へと熱が移動してきている気がして、心臓が休まらない。(三)
この行動でさらに小言が続くかと思ったが、七緖は真っ赤な顔を俯きがちにし大人しくついてきた。 (これであんたは、祭りに行く度に俺を思い出すようになるね) そう考えると、ようやく俺は楽しい気分になった。 (了)
「これで、俺の正体は周りに分からなくなった」 手にした目鬘で自分の口元隠し、七緖の耳元に唇を寄せて囁く。 そしてそのまま、頬に軽い音を立てて唇を落とした。(八)