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できるだけ上を向いて歩いていこうね
子猫のフリして 空を仰いだ 空を仰いだ
みんなには恥ずかしくて言えはしないけど
お守りみたいな言葉があって
できるだけ わかりやすく返すね
胸の奥の燃える想いを
「愛のままを」
この小説にまつわる感情的な問題はそこを自覚しないことには批判として成立しない。
人間の顔が傍受したものが、作品という形にどう転用され、それをオリジナルだとどう位置づけるのか。顔というのは、つまり、はじめから「傍受」であるという宣言だろう。
人間の顔というのは、人間じしんに分析できない。人間の顔がいま何を傍受しているのか、という問題こそが最重要であるのに、そこを切る人間がほとんどいなくなっている。つまり顔を描けなくなっている。