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「ねぇこころ。見て」
夜空を指し示した一本の指先が、今夜だけ最も近しい人の視線を捉えて結びつける。星と星を繋ぐように指先は夜空を走り、絵筆のようにしなやかに滑る。その軌跡を辿り、一つ、また一つと尾を引いて落ちる流星が瞳の中に瞬いて生み出す笑顔。それはまるで魔法のような一夜だった。
人は少なからず矛盾を抱えていて、思っていることと行動を素直に結びつけられないことがある。彼女もその一人であるように思え、その胸の内を垣間見たり、面倒くさい思考のプロセスを経て行動した結果を見て、なんて人間らしくて愛おしいんだろうと。そういった点でも奥沢さんのことが好きです。