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教会の窓ははガタガタと音を立て、壁はぐらりと揺れる。
不味い、このままでは崩れる。
上を見上げると屋根はボロボロと崩れ始め、少しずつ見えない筈の空が顔を覗かせている。
このままでは2人で生き埋めになってしまう。
僕はミリティアの腕を力強く自分の方に引っ張った。
「ねぇ待ってよユキ〜!」
駄々をこねる子供みたいな声をだしながら私に付きまとってくる。
「あー!もう煩いな!何か用?!」
ユキは後ろに振り返りリチャにそう言った。
私がやっと口を聞いたことが嬉しかったのか、リチャはにっ と笑い、
「あそこのお店のワイン美味しいんだよ〜!買ってよ〜!」
「お前が寂しいなら俺がずっと手繋いでてやるよ」
「なっ…?!ち、調子に乗らないでくださいよね!」
そう言って何処か嬉しそうにそう言った律の手を引いて歩き出した。
野良猫と話していると興味津々にアベルが私と野良猫を見ていた。
「触ってみる?」
そう言って野良猫を持ち上げ、アベルの方に見せてあげるとアベルはこくりと頷いた。
頷いたのを確認し、アベルに野良猫を渡す。
「うるせぇデケェ声出してんじゃねぇよチビ」
「ぼ、僕はチビじゃないです!!大きな声で話してないです!!」
話してるだろーが!!と脳内でツッコミ、ケーキ屋を通り過ぎようとする。
「あー!待ってリオくん〜!」
何で俺はこんな面倒な奴と一緒にいるんだ…と肩を落とす。