Masahiro Hottaさんのイラストまとめ

合気道の開祖となった植芝盛平氏は、若い頃に北海道の開拓団を結成して、貧困に喘ぐ人達とともに、白滝という場所に入植した。極寒の冬にもめげず、皆と苦労しながら、村を大きくしていった。ところがある程度生活が安定した頃に、大火が起きてしまい、村全体が灰と化してしまったことがあったそうだ。

音楽や芸術と同様に、科学はあらゆる宗教や思想のコミュニティの間を埋める廊下であり、その廊下を渡って多くの人が交流できる、世界の大切な公共スペースなのだ。だからこそ、科学の研究や議論において、互いの思想や宗教のコミュニティをけなす落書きのような言動は、全ての人々が避けるべきなのだ。

合気道の素晴らしい点は、他の武道と異なり、勝敗を争う試合を行わないこと。勝負の世界ではない。これは植芝盛平開祖の思想に基づいている。

『科学という名の世界の共用スペースでは、宗教による落書きも禁止。』