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髪の毛はふわりと揺らめき、月光がその白髪を淡く照らす。
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「やーね。かかってくるなら来なさいよ。まずは貴方達の情報を集めないと、ねぇ?」
「は?…だったら別の場所にしろよ。邪魔な奴らが来ないところの方がいいだろうが」 そうノクスが口を挟む。
「との事です。」
「貴方とここで会うとは思っていませんでしたよ!」
それは確実に赤い目の吸血鬼だった。 「赤い目の……!」 イルフォードも臨界体制を取ろうとするが何かが飛んでくる。咄嗟にそれを避けるが頬を掠めてしまった。
「ニゲタ!ズルイ!」
「アリクレッドさん!!そこにいるのは吸血鬼です!離れて!」
その真横に、青色の紙をした青年。アーナがいるが、高さ的に見にくいのか少し背伸びをしている。 「おい貴様。もっと位置を下げろ」 そう煉霞に声をかけると 「あっ。見にくかった?アーナくん。…ごめんね。俺が見てる位置だと高いよね…」