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「───フェリクスさん?どうしたんですか?」
何気なく後ろを振り向いた彼を、不思議そうに見つめる。彼は「いや……」と独り言のように呟くと再び前を向いた。
「……気の所為か……」
「……?」
言い争いを続ける兄たちをまたか…という目で朽葉は困ったように見つめた。
「……無理、あの二人は今更だって。魔女様の前だと二人とも大人しくなるし」
「それはクチも一緒でしょ」
「うるさい!」
「答えた子にはクッキーを1枚ほど増やしてあげましょう」
「クッキー!」「あー!!!答える!!」「私が言うの!」「言っていいの?」「ダメって言われてないからいいんじゃない?」
子供たちは嬉しそうに足元で話し合う。普段から取引の機会を増やすことは、兄弟たちにとっては大切な経験となる。
「そうでしたそうでした」
丁寧に口を拭きながら男が改めて三人に向き直ると「皆様、改めましてゴーレム討伐ご苦労様でした」と笑顔を見せる。
「私、巷では『蛇の情報屋』などと呼ばれている者です。情報屋、とお呼びください」
「アレなんだろな…もしかしてお宝だったり…!?俺すっごく気になる~!!」
「……お宝って空を飛ぶものだったかしら」
ワクワクした視線を向けるレイに反するように、イブンが眉を顰める。