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いつの間にやら、
お客様と一緒になって、
木馬の首を振る通りに
楽隊を合わせ、
無我夢中で、
メリイ、メリイ、
ゴー、ラウンドと、
彼等の心も廻るのだ。
廻れ廻れ、
時計の針の様に、
絶えまなく。
お前が廻っている間は、
一切がっさい忘れている。
「さて読者諸君、探偵小説というものの性質に通暁せらるる諸君は、お話は決してこれきりで終わらぬことを百も御承知であろう。如何にもその通りである。実を云えばここまでは、この物語の前提に過ぎないので、作者が是非、諸君に読んでもらいたいと思うのは、これから後なのである……」