//=time() ?>
(15/16)
雲の隙間から、真っ直ぐな陽光が差し込む。
そんな光線に貫かれ、動けないままだ。
写真に収められた幽霊みたいに、ずっと、動けないままだ。
(14/16)
九月末。
撮り終えた写真たちをアルバムに収めて、この作品を終わりとする。
幽霊のいた街を回想しながら歩く。
空の入道雲が、まるで冬に積もった雪みたいだ。
そんなことを思いながら、僕は、その日、もう何度目かの夏空を見上げていた。
(13/16)
写真を撮ろう。
そこにあなたを描き足して、作品を作ろう。
主人公は、あなただ。
いっそのこと幽霊も登場させよう。
そうすればきっと、写真の中であなたはずっと生かされ続ける。
ざまあみろ!あなたは手も足も出ない。
精々その四角いフレームの中から眺めていろ。