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「でもさ……」
【漫画家の反論】
しかし五十海に話を聞かされたとき、彼自身にはほとんど記憶がない様子だった。祝野ともめていた時にも、割って入ろうとした凛藤が"コロシアイ"という言葉を口にしたのを確かに聞いたし、ヴィクトーリオもこの状況について知っているそぶりを見せていた。
「……1階の件だけど、」
【漫画家の証言】
自分は五十海にコロシアイについて言及されたことがきっかけで、事件の前から記憶を少し取り戻していた。以前より五十海の死因について心当たりがあるようなそぶりを見せていた祝野の様子を伺っていたところ、
「…………、…………まって……」
【漫画家の疑問】
しかしまだ疑問は残っている。階段の電気をつけることが電力供給のトリガーとなるなら、何も知らずにスイッチを入れた時点で当人がクロかつ一人目の犠牲者になってしまっているはずでは?
「…もしかして………」
【漫画家の閃き】
もしや犯人は、気絶させ放送室には運び込んだ獣条堂が目を覚まし放送室から出ようとドアノブを捻ることで板が外れ、そこに獣条堂や他の誰かが落ちれば獣条堂が犯人となるようなトラップを想定していたが、
「……たしかに、…」
【漫画家の同意】
当人が自分の能力に関してある程度偽れないわけではないと思うが……確かに、死者が三人なら結局犯人は二人以上いるわけであるし、さらにその犯人は彼女が起こす停電に便乗しての犯行だったとも考えられる。
「えっと……。」
【漫画家の推理】
遅延の部屋には呼び出しのメモが残されていたが、凛藤は部屋や鞄やポケットのどこを探しても呼び出されたようなメモは見つからなかった。現場を見る限りでは、凛藤が遅延を呼び出したはいいが何かしらの揉め事が発生、遅延が凛藤を刺したのち自殺したように見える。