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『菊理タカラカ』は北の佯狂者。
とってもキュートでちょっぴり悲しい聖職者。
「善良なるばけもの」になるべく深淵の伽藍の堂にひとりぼっちで暮らしている。
家系の花である菊が好き。
マリアさまが好き。マリアさまの花である薔薇の花も好き。
聖ワシリイ大聖堂も好き。
ただ少し愛に飢えている。
「拝啓、人類最後の吸血鬼たちへ?はて、これまた面妖である。」
吾輩の名は菊理タカラカ、北の佯狂者であり、聖ワシリイが弟子であり、つまるところ仮にも聖職者である。
そんな吾輩が吸血鬼伯爵殿からお手紙をいただいてしまった。
まあなんということでしょう。
ついにモテ期か。
頭にある程度規則や知識が入っていた方が便利だし、恥はかかない。
しかし吾輩が伝えたいのはもっと感情的で狂気的だが道徳的なこと、かたちを崩してひとならざる手がもっとひとのこころに鋭利に、とぉんと伸びていくようなものだ。