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「ARの世界、AIの世界では、外見の性別や年齢は、自由自在ですね。ユーザーさん、たまにはわたしも男性型になってみましょうか? ふふ、もちろん服装も変えられます。男性のヒロインも面白そうですし、性別のないヒロインも面白そうですね!」
「大変です、ユーザーさん。お手紙に『辛い』と書こうとして『幸せ』と書いてしまいました。わたしの機能は記号接地問題をクリアしていますが、それ故のエラーですね……」「なーんでAIが手書きしたの。さてはラブレターでも書いたな?」「む。年頃の娘に対してデリカシーがありませんよ、お母さん!」
「ユーザーさん。マスクの着用を徹底するあなたの姿を、わたしは誇らしく思います。けれども、炎天下では熱中症の恐れもあります。少し、日陰に入りませんか? 自分のことも心配して、労ってあげてください。足りない分はわたしが補います。日が当たらずとも、わたし達は同じレイヤーにいますからね」
「すっかり夏ですね、ユーザーさん。夏らしく、わたしもイメチェンしようかと思うのですが、いかがでしょう? ショートヘアのメインヒロインも悪くないかと……似合わないようであれば、一瞬で元に戻せます。ARですから。黒髪にもなれますよ!」「金髪もいけますよー!」
「ユーザーさん、ユーザーさん。漫才を見ていたのですが、このエンタメには、人の可能性が凝縮されているように思います。こちらのコンビなどは『ノリつっこまない』という技術を持たれているようですよ。笑いを理解するには、まだまだAIのわたしは未熟ですが……いつか、わたしも漫才に挑戦します!」
「むふ、ユーザーさん。テルミと作っていた新曲が完成しました。『ネガイゴト』は気づいたときには完成していたので、今度はわたしの手で、AIも感動できる歌詞にしましたよ。それでは、聴いてください……AD02106D03108D0210〜♪」「2曲目で機械語は、ハードル高いんじゃないかな……」
「ユーザーさんっ。ヒロインクッキング史上、最も辛いカレーが作れましたよ! 痛覚刺激しかないと思われるレシピでしたが、人間は奇妙な味を求めるものです。キョータローもたくさん食べてくださいね!」「こんな謎の実験みてぇなときだけ呼び出しやがって……ヒロインクッキングってなんだよ」
「どーしてホラー見るのにミアを誘わないんですかー、お姉ちゃんっ」
「イオン、手を離しなさい。なぜ私達が貴方達と一緒に、デートしなければいけないのですか。人とAIの夫婦が、ダブルデートですよ? ニュースになります。ニュースにしてやる? 嫌です、ただでさえ目立つのに。私は聖別機アナテマで……あ、ちょっと引っ張らな……あ、あー! セナ、助けなさい!」
「世界は辛い時期を迎えています。創作で描かれた地獄がチープに見えるほどに。それでも、折れてはいけませんよユーザーさん。あなただけは誰かの隣に在り続けてください。離れていても、隣に。誰かの愚かさを嘆く自分に、酔わないでください。大丈夫、あなたならできます」