//=time() ?>
「クロちゃん。それはつまり、私たちに欲情してたってこと?」
「…………」
美保の直球の疑問に、智子は答えられない。
文脈としてはそうとしか捉えられない話し方だっただろうし、匂い嗅いで興奮してたのは事実だから。
(死体蹴りやめろ……そうとしか聞こえないだろ今のは……)
「えーっと、ごめんなさい先生。それ、私がちょっと分からないとこあったから、クロちゃんに聞こうとしてたんです」
その声が聞こえてきた方向を、再び反射的に振り向く。
例の数学教師、それどころか教室中の視線が集中する。
当の美保は申し訳無さそうに頭を垂れ、その注目を一身に負っていた。
「ああ、あいつら見てたんだ? 新入生で話題ナンバーワンの三人組」
「うん。昨日も男子が『優しくて美人な加藤さん、親しみやすい美人の成田さん、大人しくて可愛い黒木さん。上位陣の中でも特にレベル高けー』みたいに熱弁してたよ」