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青天の霹靂。
「哀れな子。」
「悲しき子。」
「可哀想な子だ。」
衛兵も嘆く。誕生。悲愴。
ちいさな王さま。
躊躇うな。憂うな。慮るな。
『脆弱なぼくの哀悼のうた。』
紅に入れば朱に従え!
「倣え!!」
「染まれ!!!」
「煌めけ!!!!」
衛兵が唸る。誕生。降臨。
ちいさな王さま。
凛とせよ。崇めよ。奉れよ。
『惰弱なぼくの虚勢のうた。』
少女は歌う。幻想の唄を。
少女は辿る。数奇な運命を。
少女は悟る。
最愛の君はもう居ないこと。
少女は選ぶ。
それは不知の病のように、張り裂けるような悲しみの幕引き。
少女は微笑む。
まるで初めから、こうなることが分かっていたかのように。
むかーしむかしに描いた過去絵の再掲載でアカウント運営を誤魔化す。
いま、こんな風にしっかり原作公式をリスペクトしたり時間をかけて絵を描いたりできないので、過去の自分がんばったんだなあ、だから今のわたしがいるんだなあと感傷に浸る。結局、自分を認めてあげられるのは自分しかいないんだ。
どこか懐かしい旋律が聴こえる。小さな人差し指で何度だって弾いた。温かかった木漏れ日。はじまりの場所。なぜだかずっと前から知っていたような気がするんだ。ちっぽけな音。幸せを奏でる音。きみとぼくが生まれてきた今日を祝う音。ああ、もしも神さまがいるのならば、どうかこの記憶を愛と呼んで。