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巨大人型兵器の完成妨害という任を失ったふたりに残ったものは、ふたつ。
ひとつは、強化外骨格の動力にして巨大人型兵器と同系の小型エンジン。
もうひとつは、人に対する気持ち。
双極の想いのもと、人知れず最後の戦いの幕が上がった。
花音はわかっていた。人はそんなに弱くない。
誰かを傷つけたり否定しなくても生きていけることを。
こんな兵器に頼らなくとも最善の未来は自分で手に入れることができると。
自分自身が機械だということ。そして人に似た感情を持っていること。
それは同族を壊す事に十分な抵抗を与えた。そして知らず知らずに人間の命しかとらない事を己に課していた。
目的を邪魔をする人間がいれば容赦なく叩き斬った。
ジーナにとって食にはまだ抵抗があるところもあるようだったが、
食事のときにはよく笑うしよく喋る。
ある日の晩、たまに影郎が夜にいなくなることを花音に尋ねた。
しかし最大の特徴は出力ではない。起動時に内部から滲み出る特殊な液体。
それは機体全面を覆うと硬化し、受動的に触れたあらゆるものを瞬時に分解する。
分解されたものは吸収されエンジンのエネルギーとなる。無敵の盾だった。