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昨年秋に続いてフォンス・フローリス古楽院で美術史講座を担当することになりました。https://t.co/k3lw3PhtdB
ルネサンス(Renaissance)は「再生」を意味するフランス語で、主に15~16世紀のイタリアにおいて古典古代、すなわち古代ギリシア・ローマの文化と芸術が復興された現象を指しています。
ウィーン美術大学美術館蔵のボッスの《最後の審判》の洗礼者ヨハネは人間たちのあまりの罪深さに絶望してーまだ一応祈ってくれている聖母とは対照的にーキリストへのとりなしの祈りを放棄してしまっているが、誰一人代願者として自分の方を選んでくれないのに嫌気がさしたように見えなくもない。
これも1860年代の(大量生産に最も適した版画技法である)steel engraving による《絵画芸術の寓意》の複製版画。フェルメールが急に有名になりつつある過程の産物で、原作者は「フェルメールおよびデ・ホーホ」とのこと。合作ですよ! 何と申しましょうか・・・・もう無茶苦茶でござりますがな。
阿蘇山の映像から直ちに連想されるのはヴェスヴィオ火山の大噴火。ポンペイやヘルクラネウムを埋めた79年のものが特に有名だが、近世にも頻繁に起こり18世紀後半以降たびたび画題にされている。1767年の噴火を描いたWright of Derbyの絵(左)と1868年のそれを描いたAlbert Bierstadtの絵(右)。
「えっ、この絵が落選なの?」と突っ込まれそうな作品の筆頭がメムリンクの通称《奏楽天使の三連画》(正確にはキリストと合唱天使&奏楽天使;1483~94年頃)。トロンバ・マリーナまで登場するので各楽器の説明だけで時間切れが確実。古楽ファンの集いに呼ばれた時のために大切にとっておきます。
「ヨハネ福音書」ではマグダラのマリアに知らされて駆けつけ、墓が空であることを確認するペトロともう一人の使徒(ヨハネと見なされている)、およびこれに続く有名な《我に触れるな》が挿絵の主題に選ばれている。
「墓を訪れた二人の使徒」は滅多にお目にかからない珍しい図像だ。
雪に覆われた険しい山岳、船の航行も難儀の大しけの海(『暗い日』ではすでに転覆&座礁)、ともにネーデルラント最後の写本彩飾の巨匠シモン・ベニングの通称『フランドルの絵暦』(1525~28年頃、ミュンヘン)を継承したもの。両者の影響関係を最も明白に示しているブリューゲル作品の一つです。
ピーテル・ブリューゲルが1565年に制作した2カ月毎、計6点の「月暦画」連作の一点で2月と3月の気候と人々の営みを扱った『暗い日』(ウィーンKHM)。Der Düstere Tag という通称の起源はこれから調べないと。日本とネーデルラントの気候は随分違うが、今日の悪天候からおのずと想起されてしまう。