//=time() ?>
手の届く者を護る
それがどれだけ難しいことか
折られたのは、刀だけではなかった
「それでいいのかい」
折れてしまったのなら、もう一度拾えばいい
片手では届かないなら両の手で
傍に落ちた鋒を拾い上げ、強く握り締める
彼女の手から血が滴る事はなく、代わりに鈴の音が
二つ
「蒼乃魂葬流…」
「そんな長物で居合術か…難儀なことを」
「相手の生命を背負うんだ…人を斬るのが難儀でなくてなんだ」
深く深く頭を下げるその構えは
刹那の痛みに対する懺悔のように思えた
「蒼乃魂葬流ー…」
一陣の風が通り過ぎ、鈴の音が響くー