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「いい天気だねツッキー」バテ気味のロードワーク。僕に合わせてペースを落とす山口が空を仰いだ。「お前は、余裕そうだね」そんな事ないよ、と笑う頬に汗が伝う。そんなありきたりな光景でさえ僕の温度は上がるんだ。空を楽しむ余裕など、全然ない。
どうしてそんな顔で、優しい声を向けてくるんだ。あの日のことを、なかったことにしてくれるのか? いや、実は……満更でもなかった? ……それとも、思い出したくないくらい? 確かめる方法は、ひとつしか知らない。 「……あのさ、この後」
「……しまあさん?」呂律の回らない声で俺を呼ぶ。悪ノリで買ってきた服はあまりにも似合いすぎて、誰も中身が男子高校生のままだとは思わないだろう。「忠、元に戻るまでうちにいなさい」目深にフードを被せると、恋人も悪ノリして抱きついてきた。
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「あれっそんなの持ってたっけ?」日向が携帯に手を伸ばすと山口は分かりやすくその手を払った。「ま、前からつけてたよ」白々しい嘘。そんな物を持っていたってあの人には伝わらないのに。「どこで拾ったの」問いかければほら、山口の顔が赤くなる。
山口くんと愉快な仲間たち
【電車】#山口忠版深夜の真剣お絵描き60分一本勝負