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好きな悪役のタイプはワンピのシーザーとかセイバーの末代マスロゴとか
こういう自分なりの信念も何かしらの美徳も悲しい過去の一つもない性根の腐りきったどうしようもないガチドクズの養護のしようのないゴミカス小物系悪役大好き
惨めに最後を迎えてくれるとなおよし
夏暮は英雄譚の絵本が何度も何度も『月の魔物』に読み返されて、汚れて破れて血塗れになって、内容だって何度も好き勝手に書き直されて、擦り切れてボロボロになって挿絵も消えて、ついに絵本の綴紐が解けて捨てられたあと、終わらない絵本に最後の頁と新しい背表紙を添えた「語り部」