狼(ろー)さんのイラストまとめ

ふと思い立って描いたあもんくん！

#メギド72イラスト

ご冗談でしょう御嬢さん
そのお姿はかなり悲惨
血みどろ姿はまるで妖怪
俺の理性があっさり溶解
町を歩けばたちまち悲鳴
人混みの中でもきちんと克明
俺はと言えばてんで涙目
ふらつく足元はまるで仔牛
ざわつく毛穴と吹っ飛ぶ帽子
ご冗談でしょう御嬢さん
今すぐ逃げ出す一目散

イースター。
子供達を喜ばせる為、毎年イースターエッグを運び届けるイースターバニーが選ばれる。
選ばれたのはルートヴィッヒ・グリム。
あまり人と関わらない内気な性格の絵描きだ。
バニーは子供達に気付かれてはいけない。
嫌々ながらも喜ぶ子供達の姿を絵に描く為にエッグを隠し周った。

「シェインは子供じゃないんですよ？...全く、今回だけ特別ですからね」
とかなんとか言ってたくせに随分と気持ちよさそうにしてんじゃねぇか。
...しかし暖かいな。
お日さんなんか目じゃねぇ。
これが幸せってやつなのか？
だったら、落とさねぇようにしっかり持っててやらねぇとな。

少女の心は荒んでいた。眩しかった思い出が刃となって無情に彼女の心を切り裂いて行く。そんな思い出に蓋をして…彼女は深き深淵に身を堕とす。そこから覗かせる冷たい眼光は、眩しかった思い出を、本当は大切にしている事にまだ気付かない。

｢ちょっとハッタ！3時になっちゃうわ！｣
｢あ、チョコチップ残しといてくれよ〜！｣
｢仕方ない、今日は皆の"非誕生日"だからねぇ｣
｢それじゃあそろそろ紅茶を入れようか｣
甘い香りに、騒がしいお喋り…
調子外れないつもの歌は今だけお休み
だってこれはカオスな物語の大切な1ページ…

非日常な日常
それは定められた運命
けれど帽子屋はこう言った
「年に一回のフツーの日か...」
美味しいケーキにプレゼント
壁には豪華な飾り付け
どこにでもありそうな
どこかの誰かさんのための
誕生日パーティー
「ハッタにもそういう日があるってことさ！」
非日常な日常
けれどもそれは自分の物語

黒と白。コントラストのこの2色は、まさに私と彼女のようだ。塔での一件から完全に打ち解けた訳ではなく、まだお互いにどこか確執があるのは確かだ。でも。
『いつか私達が仲良く何かをする事ができたら素敵ね/ですね』
お互いが同じ事を思っているなんてつゆ知らず、2羽の白鳥は時を過ごす。

幾百年ぶりの、日常の朝。取り戻せればと何度も願った「日常」という場面。
兄の髪を結う妹。あまりにも平凡だが、貴重なその瞬間。
背が伸びたとか、上手くなったとか、頑張っているとか。他愛のなさそうで愛のある会話。
それらを何時までも続けられるようにするため、兄妹は心の底から想う。

十二時の鐘が鳴るまで、
今まで夢にまで見たことが起こる。
こんな幸せが私にあっていいのだろうかと何度思ったことでしょう。
待ち望んで生きてきた今を
味わうように呼吸する。
星のように美しいドレスと
夜の明るさにも負けない
ガラスの靴をはいて、
私は1歩を踏み出した。