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流浪の月/凪良ゆう
なるほどなぁと思いながら一気読み。
本の内容もさることながら
この本が多くの人に刺さる理由を考える。
故に今の日本を考える。
昔と比べても今は何も変わらないけど
それでも比べて考えてしまう。
優しさは受け手がいないと
悪意にすらなり得ることは
分かってはいるけれど→
ハガキ職人タカギ!/風カオル
昨年から勤めている職場で
ラジオがかっていて
今まで少しも聞いてこなかった
ラジオを日常的に聴き、
そこに一つの世界があることを知った。
職人云々は興味ないけど
ラジオの楽しみ方の
多様性をみた。
始まりの木/夏川草介
久々に唸った。いい意味で。
ずっと考えていた、
小さい頃に信じていた神様は
どこに行ってしまったのか、の
一つの答えを得た気分。
そしてまた学問の広さを知る。
民俗学に高校までの
勉強で興味を持つ人が
どれくらいいたんだろう。
文系の奥深さがすごい。
やわらかい砂のうえ/寺地はるな
正しくないことって気持ち悪い。
正したくなる。
けど、そうじゃなくても
友達でいられるし
ましてそれで嫌いになる理由にはならない。
世の中の模範解答はもう知ってる。
大人だから。
それでも正解じゃない方にも進んでしまう。
大人って子供よりずっと愚か。
さいはての家/彩瀬まる
彩瀬さんの表現は私の傷を
鋭利な刃物で浅くなぞる。
怖いし苦しい。
でも、不思議と嫌じゃない。
もう少し、身を預けてみようかな
と思えるあたたかさがある。
信じていいのだろうか
カディスの赤い星(上)/逢坂剛【再】
フリーのPRマンが得意先に
頼まれた仕事が実は大きな事件に
関わっていて知らず知らずのうちに
その渦に巻き込まれてゆく話。
前に読んだのは7〜8年前だけど
その頃よりも大人の冗談が
わかるようになった今、
楽しさが増した。
革命前夜/須賀しのぶ
ここまで完成された小説を読むのは初めてかもしれない。
どんな話?と聞かれて、
音楽、とも答えられるし
歴史の話、とも言える。
読者によって解釈が大きく異なる本。
「自由」ってなんだろう。
そこに確かにあるのに、
決して掴めない幻想のようなもの、
そんな風に感じた。